トレース水彩画の描き方の手順

ホップ(写真)、ステップ(線画)
ジャンプ(彩色)
3段階で描き進めます。



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トレース水彩画の特色はなんといっても写真をトレースして描くことにあります。
初心者のみならず絵を描く上での最大の壁はデッサンの難しさですが、トレース水彩画では写真をトレースすることにより、簡単に完璧なデッサンを描くことができるのです。
それだけでなく、絵を描くためのすべての行程において、より簡単に・より上手な絵が描けるための工夫が随所に施されている画法でもあります。

今回はカモメ君の協力の下、トレース水彩画の手順のすべてを説明をして行こうと思います。

1.写真を撮る・探す・選ぶ

写真技術の進歩は目覚しく、フィルムカメラからデジカメになっただけでなく、ケイタイにもカメラ機能がつき、インターネットから膨大な写真を手にすることができます。
トレース水彩画は写真から描く画法ですが、この時代は圧倒的な写真を活用できるという有利な画法でもあるのです。

ここをクリックすれば、
原寸大の写真がでます。


プリントアウトして、
あなたもトレース水彩画に
トライしてみませんか。
自分の隠れていた才能を
発見するかもしれませんよ。







●この段階でのポイントは、写真を選ぶことは絵のテーマを決めることになるということであり、
 いい写真はいい絵の素材では決してないことです。
 それではどのような狙いで写真を撮り、どんな写真を選んだら良いのかを解明していくことにします。


2.トレースして線画を描く

画用紙の上に描きたい大きさにプリントした写真を乗せ、上辺をマスキングテープでしっかりとめます。
途中で出来具合を何度も確認するため、めくってもずれないようにします。






写真と画用紙の間にカーボン紙を挟みます。








赤いボールペンで写真の輪郭をゆっくりていねいにトレースしていきます。
この線の正確さと強弱が、絵の魅力を大きく左右します。







失敗しないで上手に描くコツは、ときどき写真をめくって線の出来具合をチェックすることです。








線画が完成しました。

●この段階でのポイントは、描き手の心が正直に表われるのが「線を描く」行程で、
 線の魅力が絵の良し悪しを決定づける行程だということです。
 しかしほとんどの初心者の線は筆圧が弱くおどおどとした線なのですが、
 ちょっとしたコツで、力強く堂々とて心のこもった線が描けるのです。



3.彩色して完成

線画の上にさっと彩色し、サインを入れれば絵の完成となります。

●このカモメの絵は一日体験教室の課題にしており、学校以来絵など描いたことのない初心者の方が描くわけですが、
 その出来栄えは本人もびっくりするくらい上手に描けるのです。
 それには理由があります。
 それは色を塗る面積とても小さいから失敗も少ないのです。
 この色を塗る面積を小さくすることを上達の最短コースとして、彩色を研究していくつもりです。























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