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色彩で遠近感を出す事例集・湘南から見た富士山

天気がよく空気が澄んだ日、特に冬の時期には湘南からでも富士山がよく見えます。そんな美しい富士山を見ると、誰もがとてもハッピーな気持になる不思議な魔力を持っている、自慢の富士山なのです。

絵の対象としての富士山は、遠近法としては最も遠い存在ですが、逆に非常に強い存在感を持っています。
その矛盾を解決するには彩色による工夫が必要となります。


逗子マリーナから見た厳寒の富士山です。光り輝く銀嶺の美しさを表現すべく、あえて青系統だけでまとめ、ほとんどが中間色の青の中で、銀嶺の白い部分を目立つようにしました。
手前の椰子の木を黒いシルエットとし、あくまでも富士山を主役にするように誘導しました。



夕日が沈んだ直後の風景です。
富士山をシルエツトにすることで、その存在感を強調するようにしました

手前の江の島より富士山のほうがずっと目立つでしょ。

稲村ガ崎からの見た富士山の風景です。
絵の構成としての焦点付近に富士山を位置づけただけでなく、極力色彩を淡彩で抑えしました。


                       早朝の田越川河口からの富士山です。
                       富士山に日が昇った直後で、この場所にはまだ夜の闇が少し残っている・・・
                       そんな地球の一瞬の美しさを描きました。



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