秘伝.12



彩色の基本は「ぬり絵」にあります
はみ出さないこと、ぬり残しのないこと


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人生で最初の絵の体験は、「ぬり絵」だったのではないでしょうか。
それは、「ぬり絵」は最も簡単でとりくみやすい絵の描き方であるばかりでなく、絵の基本が詰まっているからです。
その基本とは、輪郭線内からはみ出さなく、ぬり残しのないように正しく色をぬることであり、実は多くの絵画初心者がそのルールを無視することが成長の大きな妨げとなっているのです。

上級者の方で、輪郭線を無視してぬり残したままカッコヨク描く方がいますが、それはプロ級の歌手が意図して音程をはずして謳うようなもので、初心者の方が音程をはずせば単にヘタな歌となるように、絵画初心者の方はしっかりそしてていねいに輪郭線を守って描くことを身につけましょう。

線画を描き、モノクロで描き、色彩の第一色をぬった所です。
彩色のポイントは重要な色からぬることで、この絵は赤いシャツからぬりました。
これから各色を「ぬり絵」をぬるように順に縫っていきます。







作品10-1






















パリの街角の風景ですが、ゴチャゴチャのなかでもちょっとしゃれた雰囲気が出せたと思います。