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稲村ガ崎

この絵では夏の強い光を表現したいのですが、その技術的なポイントは影の色にあります。
影の色は黒や灰色のような無彩色を使用することはほとんどなく、今回は爽やかさを表現したいため濃紺を使用しましたが、暖かさを表現したいときは濃紫、落ち着きを表現したいときは濃茶色などを使用します。




稲村ガ崎

若葉の季節の里山の風景

透明水彩画では白の絵の具は使わないため、青い空にぽっかり浮く白い雲を描くことがとても難しく、私もこれまでその壁を破ることが出来ませんでした。
しかし発明大好き少年の私はこれまでにない新しい方法で雲を描くことを思いつき、トライアルの第一作が上の絵で、いろいろ修正点はあるものの、イメージしたような雲が描ける見通しがたってきました。
雲が描けるということは圧倒的な太陽の光の風景を表現できるということで、さんさんと陽の降り注ぐ里山を描いてみました。
それにしても雲全体が水平ではなく、右肩上がりになったのは残念!






南フランスの風景

この絵を描き終えたとき 「私もこんな絵が描けるんだ!」 と思わず叫んでしまいました。
近代絵画である印象派の発祥は南フランスの強烈な太陽の元の風景がテーマでしたが、私もそんな底抜けに明るい絵に挑戦してみました。
これから当分この方向の絵も追求してみますので、お付き合いもよろしく!




明日は晴れそう

最近青い色の絵ばかり描いていますが、青い色の底知れぬ魅力に取り付かれたからです。
それは青はあらゆる色を内包しており、絵の雰囲気から豊かな色を連想する力を持っていることにあります。
この絵もほとんど青一色で描いたのですが、色彩の豊かさを感じませんか?





早春の小川

まだ解けぬ雪ですが、この日は朝日がまぶしく、一気に春が訪れる予感がします。
雪の白さを出すために、思いっきり川を暗くしました。



由比ガ浜海岸

霧の鎌倉・由比ガ浜海岸

6月ともなると、由比ガ浜海岸の波のいい日は、早朝からのサーファーで賑わいます。
たまたまこの日は深い霧で、幻想的な空間に宇宙人がいるような、スターウオーズの世界になります。




夜明けの伊根

伊根は日本海に面している漁港で、冬ともなるとほとんど晴れの日は少なく、今朝の伊根も濃い青一色の風景と
なってしまいます。
その青でもいろいろな青があり、その微妙な変化を使い分けて色彩豊かな絵にしました。






里山の風景

この絵のポイントは、山の色を3種類に描き分けたことにあります。
それは距離感が遠いほど青みが増すためで、微妙な色を描き分けていくにより奥行きのある絵になりました。
また空や手前の水を張った田んぼも白地ではなく薄い色彩で描き、全体にソフトトーンでまとめました。
それにしてもかやぶき屋根をそのまま覆ったトタン屋根が多くなったのは、ちょっと残念ですね。




鎌倉文学館

鎌倉文学館の庭

鎌倉は夏目漱石をはじめ、川端康成・大佛二郎ら多くの文人・俳人が居を構えた地で、文学館はその資料などを展示をしてあるのですが、それだけではなく明治のかおり漂う建造物がとてもすばらしいのです。
そのため広い庭園の端から緑の木々に囲まれた建造物を描くのが日曜画家の定位置となっていますが、天邪鬼の私はそんな彼らを描くことで文学館の魅力を表現することにしました。




木造の橋

私にとっての絵の絶好のテーマといえば、人間の営みと自然とのせめぎ合いの境目が多いのですが、この古ぼけた木の橋とその周りに広がる田舎の風景が調和し、のどかな情景をかもし出していました。
よく絵画教室の生徒さんから、水面の描き方が難しいので教えて欲しいとの希望がありますが、そのポイントはトレースする場合、建物や人物と同じように、いやそれ以上にていねいに波や映り込みを描くことにあります。





新緑の中の白い家

この絵はわが家を描いたものです。(ウソです!)
木の葉といえば、5月の頃の新緑が最も美しいと思いますが、木の緑を描くには絵の具の緑をそのまま使っては確実に失敗してしまいます。
上の絵の木の葉はパレットで調合したものですが、絵の具の黄色にほんのちょっとだけ青色を混ぜて作ったものです。
彩色でのコツは、塗る前に別の紙に何回も試し塗りをして、納得してから彩色することが大切なのです。




児童

古い町並みと赤い自動販売機

山間のこの町は城下町でもあり、宿場町でもあり、有名な観光地でもあります。
随所に名所旧跡がありますが、私は見慣れた景色よりも、この赤い自動販売機に強く引き付けられるものがありました。
一般的にはこんな風景は絵の題材には不向きでしょうが、だからこそ描いてみたかったのです。





窓辺の赤い花

トスカーナの小さな街・ピエンツァの街はすべてが美しく、何処を切り取っても絵になる風景でした。
この街の家々をよく見ると、窓辺に赤い花が飾られ、それが街の景観を見事に引き立てているのです。
考えてみると、窓辺の花は家の中からはそれほど美しいとはいえないものの、外の通行者から見ればその美しさが際立つように、ピエンツァの人たちの街の美観を守ろうとする熱い思いを感じたのです。





パリの子供たち

どこの国でも子供はいっしょといいますが、パリの公園でベンチに座って目の前で遊ぶ子供を見ていると、日本の子供よりずっとのびのびとしているように見えました。
服や手足がドロドロに汚れても、親も神経質にとがめたりせず、「子供って遊べば汚れるのは自然のこと」と、遠くで見守っている姿が印象的でした。




街道沿いの古い旅籠

岐阜県は美濃の街道沿いの古い旅籠(はたご)を描きました。
この旅籠の壁は黒い漆喰で、それが部分的に剥げ落ちているため、水彩画で表現するのがとても難しく、半分ヤケクソ気味に一見無関係な色?を塗り重ねたら、なんとかそれらしく描くことができました。
この絵では旅籠以外は最小限の彩色しかしないことも、古い効果を増幅したようです。



イギリスの風景

田舎道を歩くと農家と出会いました

日本の里山も好きですが、ヨーロッパの田舎もすばらしく、なだらかなアップダウンの道を歩いていると、ゆっくりと風景が変り、驚くほど遠くまで来た自分に気づきます。
この絵では、彩色の前に薄い色の水滴を画用紙にポタポタ落とし、雑な雰囲気を演出したつもりですがいかがでしょう。





タグボート

元気になる絵や、勇気が湧いてくるような絵を描こうと思っていたのですが、探し求める中でタグボートの走る風景に出会いました。
大型船などを曳航するタグボートは、外観からもコビやムダなどは一切なく機能一点張りだからこそ、元気や勇気を表現するための最適なモチーフと感じたのです。
また、背景の雲や水蒸気などをしっかり強調して描くことにより、「元気になる絵」のための重要な脇役として、絵を演出してくれました。


補欠作品
 





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