ヨットに夢中になっていた時代がありました。 週末ともなると、日がな一日クルージングを楽しみました。 鏡のように穏やかな海もあれば、荒れ狂う海で命の危険を感じたこともありました。
それを通して教えられたことは、海は手つかずの大自然だということでした。 港からほんの1キロも沖に出れば、誰もいない見渡すかぎりの「太平洋ひとりぼっち」状態になってしまいます。 陸地は人の手でほとんど開発され尽くされましたが、 海は大自然そのままだということをしみじみ知りました。 見た目は真ッ平らにしか見えない海も、 水面下では潮流が流れ、 激しい生物連鎖があり、 たとえば地球温暖化を阻止するためのCO2削減では全地球上の植物よりも はるかに海の浄化力が貢献しているのです。 ・・・だから私は海の無限の大きさに惹かれてしまったのです。 ヨットハーバーは一見華やかにみえますが、私には豪華なヨットも、 私には海の偉大さを学びに行く「小さな教室」に見えてしまうのです。