いわゆる限界集落と言われるところに旅をしたことがあります。
あふれるような自然の豊かさに最初は感動したのですが、
そのうちにここは老人ばかりで、若者や子供がいないことに気がつきました。
ということは、この地域は消えてなくなる宿命にあるのです。
これまで営々と築いてきた歴史が途絶えてしまう残酷さに、
私は押しつぶされそうな気持になりました。
そして旅から戻ると、耳に子供の笑い声が聞こえました。
そのとき、ありがたさをしみじみ感じることとなりました。
私が住む地域には子供や若者や多様な人たちが共存していることを。
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