街で営業のため声をかけている人力車の車夫は、
日焼けした若者たちです。
彼らの仕事は人を乗せて走るのですから、まさに相当きつい肉体労働。
それに天気のいい日ばかりではないわけで、忍耐力も必要です。
そんな彼らはいつもニコニコ、とても礼儀正しいのです。
私が道を尋ねても、
人力車など利用しないことがわかっていても、とても親切に教えてくれました。
ゴミ拾いや道路掃除をしている姿を見たこともあります。
報酬からみても、厳しい(と思う)仕事を
なぜそんなにも一生懸命にするのでしょうか?
私の推測ですが、彼らは自己鍛錬の場として、
車夫の仕事をしているような気がしてならないのです。
そのひたむきな姿勢ゆえに、
人力車の風景が鎌倉の街にしっくりとなじんでいるのだと思います。
描き方のポイント
たとえばこの絵には、よく見ると複数の人、多種多様な草木、道路、垣根といった多くの要素が混在しています。
これらすべてが一枚の絵としてのハーモニーが取れてはじめて、魅力的な絵になります。
ハーモニーの失敗が少ない描き方には、色を塗る順番にポイントがあります。
→詳細はP98「塗る順番が成功の決め手」参照
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