源氏山ハイキングコースを下ると浄智寺にたどり着きます。 鬱蒼とした木々と苔むした岩、 まだら模様の木漏れ日が美しく、心が癒されます。 鎌倉の寺は、宗派が多彩です。 また、山に囲まれた地形なので、自然の取り入れ方が巧みで、 それぞれの寺の特色となっています。 たとえば花や木を見所としたものとして、 竹は報告寺。 明月院はあじさい。 紅葉は瑞泉寺・・・・といったように 季節を見計らっての寺めぐりも楽しいのです。 その中でも深い自然がいっぱいで ゆったりのんびりできる浄智寺を選んで絵にしました。
描き方のポイント この寺の情感を表現するには、鮮やかな色よりもくすんだ色・濁った色が似合うようです。 この絵では、くすんだうぐいす色を混色でつくり、その色をベースにして全体をまとめてみました。 →詳細はP96「思い通りの色を作る」参照
円覚寺は禅宗です。 境内に入ると、凛とした緊張感に包まれます。 私にとって禅宗は、 宗教というより哲学と考えており、 絵を描くうえでの大切な指針であると思っています。
鎌倉駅から近いにもかかわらず、 壮大な森の中に妙本寺があります。 とても静かなので 鳥のさえずりを聴きながら ゆったりした時間を過ごします。