目次へ |
||
|
||
次へ |
||
「トレース水彩画」秘伝その9 描く線と描かない線を見きわめる | ||
人物群像や、複雑な要素が入り込んだ風景画は、描きたい部分はしっかり描きこみ、それ以外は思い切って線を省略します。 描かないことによって絵にメリハリや主張が生まれ、ぐっと絵が魅力的になります。 また、線の多さは彩色をカバーする効果があり、塗らないことでの白い色が絵に余韻をつくります。 |
||
|
||
|
||
|
||
|
||
彩色する 彩色も人物だけにしました。私がこの絵で描きたかったのは、人物像の楽しさです。背景の空や建物に彩色をしないことにより、人物そのものに焦点を当てました。 |
||
|
||
|
||
ポイント 下の絵事例@は失敗例です。 空や地面まで彩色したのですが、通常の風景画といいますか平凡な風景画になったような気がします。登場人物一人ひとりの面白さの表現が後退したように感じ、この作品は失敗ということにしました。つまり線の多い絵は、線の省略だけでなく、彩色も省略するのがポイントです。 逆に成功と言えるのは事例Aです。浜辺でスイカ割りを楽しんでいる絵ですが、砂浜の彩色をしないことにより、そのぶん人物に焦点があたっています。見物している人たちのいろいろな表情やコスチュームが面白く表現できました。 |
||
事例@ | ||
事例A | ||
|
||
|
||