「勝負の一色」の描き方の手順

この描き方は複雑で手間のかかる描き方のように見えますが、慣れてくれば意外とカンタンでかつ短時間で描くことができます。
プリントは事前のチェックが出来ますから、ほとんどミスもなく、絵画初心者の方こそ挑戦に値する描き方ですよ。

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「勝負の一色」で、そろえる道具

これまでのトレース水彩画の道具にプラスして、
以下の道具が必要です

1・A4の大きさの画用紙
   画用紙もプリントするため、
   画用紙をプリント用紙の大きさ(A4)に切ってください

2・低粘着タイプのマスキング・フィルム

3・ペンシルタイプのカッターナイフ
 









4・パソコンと連動したプリンター

5・バソコンのソフトとなる「フォトショップ」

   「フォトショップ」は当企画の必須アイテムです。
   映像の修正や加工・トリミング等が
   自由にできるばかりでなく
   グラデーションなどの画像も作ることができます。
   それだけでなく、
   写真をより楽しみたい方の必須アイテムです。
   ダウンロードして購入できます。14490円

   もうひとつの方法として無料サイトもあり
   「フォトショッブ」と
   ほとんど同じ機能を持っています。

  


絵の大きさを決める

この作業でのそれぞれの大きさを確認します。私の場合は以下の大きさと決めています。

                    ・紙の大きさ(A4)          296×210mm
                    ・絵の大きさ              257×170mm
                    ・グラデーションの画面の大きさ  272×185mm





実践1 トレース水彩画で線画を描く

        

モチーフはわが家の庭に咲いている「大島ザクラ」です。
サクラといえば「ソメイヨシノ」ですが、
地味な「大島ザクラ」で新しい描き方に挑戦します。

ここをクリックすれば、大画面の写真が出ます。

この写真を素に、あなたも挑戦しませんか。




この絵は背景こそ「勝負の一色」の見所なので、空間を生かしたレイアウトとします。

線画の描き方も、背景との接点となる輪郭は強く、デリケートな花の部分は極めて弱い線で描きます。


























線画が完成しました。ここまでは「トレース水彩画」と全く一緒です。




実践2 マスキングを作る


マスキングフィルムを画用紙いっぱいに、ムラやシワなく均一に貼り付け、はみ出した部分を切り落とします。








絵の外の額縁の部分も含め白い部分をマスキングフィルムを残し、斜線の部分を剥がして画用紙の面を出し、プリンターにより印刷することになります。









マスキングする箇所となるサクラと、背景の境界線の上にペンシルタイプのカッターナイフでていねい切っていきます。
はみ出さないためにも、線画段階での線を強く描く必要があったわけです。







背景となる部分のフィルムを剥がせば、マスキングの完成となります。












実践3 背景をプリントする
PCソフトの「フォトショップ」は、トリミングや色彩調整などの映像調整のみならず、グラデーションなどの制作も出来るため、当企画では重要な役割を担うこととなります。

左の写真は、制作したグラデーションだけでなく、グーグルのリンクフリーから探し出したグラデーションなどのストック画面です。
また左上の画面は、今回の作品のために「フォトショップ」での制作途中の私のモニター画面です。

「フォトショップ」の取得は、ここをクリックしてください。

今回は「フォトショップ」で、この画像を作りました。
これがこの絵の「勝負の一色」です。
青と緑のグラデーションだけでなく、微かに赤系統の色も加え、春の訪れの華やかさを醸しだす表現にこだわりました。









線画を描き、マスキングをした画用紙をそのままプリンターの用紙入れに入れて、そのまま印刷します。
画用紙が印刷用紙より厚いのですが、なんら問題はありません。

プリントでの失敗は許されませんから、事前に他の用紙でプリントし、上下左右を確認してからプリントすることをお薦めします。






マスキングを取る段階での注意ポイントは、マスキングペーパーの上の印刷インキは濡れていますから、画用紙を汚さないようにすることが大切です。

























「勝負の一色」が画用紙にしっかり定着しました。



実践4 サクラの部分の彩色をして、絵を完成させる

後はサクラに彩色して、絵が完成しました。。

この絵のポイントは主役のサクラではなく、その背景がサクラを浮かびあがらせていることにあります。
それだけでなく、サクラを取り囲む雰囲気をも背景が表現しているのではないかと思います。
このように「勝負の一色」でなければ表現しえなかった世界を楽しむことができます。

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