さっと描く14  線画を細かく描けば、彩色はカンタンに

絵を描く行程は線画と彩色の2つに分けられますが、トレース水彩画では線画の方が彩色よりはるかにカンタンです。
そのためカンタンに描ける線画のウエイトを重くし、その分彩色の負担を軽くすることが、結果としてよりカンタンに描くコツとなります。
線画のウエイトを重くするためには、絵の素となる写真の選び方も、細かい線画が求められる込み入った写真を選びます。
細かい線画を描くのが大変なように見えますが、多少手間はかかるものの、決して難しくはありません。


ここをクリックして原寸大の写真をプリントアウトしてください。

この写真はパリのセーヌ川河畔で写したものですが、対岸の家並みに興味を惹かれたのでそこを中心に描きますが、その建物は相当込み入っていますね。

線画を描きましたが、ここをクリックすれば原寸大の線画が出ます。

込み入った線画を描くコツは、あくまでも写真に忠実に気長に描くことです。

第一色の黒を塗りモノクロの絵ができました。






このような線画にウエイトをかけた分、彩色を軽く描く場合は、絵の中心となる部分だけを彩色し、それ以外の部分は思い切って白いままで彩色しないことです。この絵では家並みが主体ですから、家はしっかり描き、他は描くにしてもかなり手抜きして描きました。色彩も実物より鮮やかにしました。
塗り方も塗り絵を描くように枠内をはみ出さないように、塗り残しのないように塗ることです。

この描き方こそ初心者の方にイチオシの描き方です。ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょう。

目次へ  ラインへ