さっと描く.2 線画をしっかり描き、彩色をカバーする


トレース水彩画は線画と彩色の2行程からなっていますが、彩色より線画のほうがずっとカンタンなこともあり、「さっと描く」描き方では線画をしっかり描き、その分彩色はさっと描くのがコツです。

線画を描くポイントは@愚直なまでに写真をていねいに、そして正確になぞること A線を描く筆圧に強弱をつける その2つを守ることが大切です。

クリックすれば絵を描くための原寸写真が出ます。
これを素にあなたも絵に挑戦しませんか。



この写真は南フランス・サントロペの街の風景です。
私は壁の美しさに見せられたので、壁をメインに描きます。

線画の線の強弱は筆圧で調整しますが、手前は強く、遠くなるにしたがって弱くします。
そのため同じ筆圧である近景から描くことにします。

弱い筆圧で遠景を描き、線画が完成しました。

この絵では基本的に人物の彩色をしないことにするため、人物意外をモノクロームで描きます。


この段階で「さらっと描いた」絵の完成ということもできます。本当に短時間でさらっと描きました。

しかしちょっと物足りない気がしませんか?私はもうちょっと塗り重ねたほうが魅力的になると思います。
そのため壁の古い表情を出すために、何回か壁を塗り重ねることにします。







手前の自動車を赤く塗り、不思議な絵が完成しました。
この彩色方法でしたら、色が実際より多少外れていても、それなりに面白い絵になります。

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