しっかり描く26. しっかり計画してから塗る


水彩画の特色は、薄過ぎた場合、塗り重ねて濃くすることはできますが、濃過ぎた場合、薄くすることは出来ません。
そのため、彩色する前に塗り順とそれによる完成までの経過をしっかり計画することが大切です。
計画のポイントは、塗り重ねは足し算ですから、A+B+C=完成 となるように描く項目をイメージして描きます。。

今回の課題では、近景・中景・遠景をはっきり区分けけし、それぞれを独立して描き進めました。

クリックすれば絵を描くための原寸写真が出ます。
これを素にあなたも絵に挑戦しませんか。

小坪マリーナから見た早朝の富士山です。
手前に見えるのは江ノ島です。

線画と第一色の黒を塗りました。
手前の人物と岸壁は真っ黒としました。

空の赤から青に変化するグラデーションを描きました。
スムーズなグラデーションを描くには集中力が必要なため、この場合、山や海・雲などを無視して描き進めました。

グラテーションの描き方は実践偏7.を参照してください。

次は山と海を塗れば、すべての箇所を塗ったことになり、後はこの上から雲や各所のディテールを塗るだけになりました。







雲と海の波を描き、雲に当たる朝日の光を不透明の白を混ぜて塗りました。
その上もっと雰囲気を出すため、絵の中心はそのままで周りを暗く濁らせました。


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