しっかり描く20. 遠景を決め、近景の暗さを調整する

絵の上達には、バランス感覚が必要です。
明暗のバランス、色相のバランス、彩度のバランスというように、全体の中で調和しているかどうかたえず意識して描き進めていく必要があります。
そのためには基準となるものを先に描いて、それを元に調整していくのもひとつの方法です。

課題は背景の明るさに比較して、近景は暗くなっています。今回は遠景で決め、それに合うように近景の暗さを調整し、バランスをとりました。


クリックすれば絵を描くための原寸写真がでます。
これを素にあなたも絵に挑戦しませんか。


フランスの田舎町の朝市の風景です。
日の光が建物をまぶしく照らすものの、広場はまだ薄暗いという状態です。

線画が完成しました。
特に遠景の弱い線は細心の注意を払って描きました。

モノクロで描きました。
手前を暗くしましたがまだまだ暗さが不足のようですが、遠景を塗ってから最後に調整しようと思います。

遠景の彩色をしました

近景の素地の色をすべて塗りました。
もっと近景を暗くする必要があります。


近景をタップリの黒系統の色を塗ることにより、逆に遠景の光のまぶしさが表現できたと思います。
全体のバランスをたえず意識して描けるようになれば、一挙に2ステップ上達したといっていいでしょう。

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