しっかり描く19. 塗り順の最後に影を塗る
彩色では塗る順番が大切です。塗り順のどの段階でも 絵の完成がイメージできるように全体を見極めながら描き進めていくことが出来るからです。
トレース水彩画では初心者の方でも失敗なく描き進める方法として以下の順番をお薦めしています。

塗り順として    @黒系統の色1色でモノクロで描く
            A素地の色を塗り重ねる
            B最後に影を塗る

今回はB影を塗ることが課題ですが、@のモノクロで描くとダブル部分が多いのですが、Bはあくまでも影を塗る行程です影を描くことは逆の光を描くことであり、輝きを表現できるだけでなく、絵全体にメリハリをつけ、締める効果があります。

クリックすれば絵を描くための原寸写真が出ます。
これを素にあなたも絵に挑戦しませんか。



夏の里山でいかにも涼しい木陰を発見しました。今回の絵のテーマは さわやかな風が通る木陰です。
今回の絵は、全体を明るく軽いイメージにしたいため、線、特に遠景の線を弱く描きました。
最初のモノクロの色は、出来上がりをイメージして紺色にしました。
手前の木は遠景と対比させるように描くつもりです。
まず手前から描き進めていきます。
・・・といっても緑色をサッと一塗りしただけですが。
背景も含め素地の色はすべて塗り終えました。
しかし、ちょっと物足りないのは影の色を塗っていないからです。

最後の影を塗って絵が完成しました。

影の色は当然暗い色ですが、無彩色ではありません。この絵では紺色を影の色にしました。
全体を淡い色でまとめると不思議な魅力が出ることを発見しました。私にとっては大収穫でした。

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