しっかり描く14. 空はおおらかに描く

彩色の第一色をモノクロで描きますが、その次の色からは淡い色から順に描いていきます。
特に空などは淡くデリケートな色は、最優先で描いてください。
空の表現は極力おおらかに描き、はみ出してもけっこうですから自由でゆったりした気持ちで描いていきます。
塗った色が充分乾いてから、その上に山などを塗り重ねるように描いていきます。

クリクすれば絵を描くための原寸写真が出ます。
これを素にあなたも絵に挑戦しませんか。


この風景は琵琶湖の西岸の棚田で、右端にかすかに琵琶湖が見えます。

空の部分は水で濡らし、その上から色を滲ますように塗っていきます。
濃くなリ過ぎた部分はティッシュペーパーで押さえ調整していきます。
色が山にかかっていますが、輪郭は無視して描いていきます。

空が完成しました。
青の単色ではなく、水平線の上は暖色系の色も加えて色の豊かさをだします。

その上から山や田畑を塗り重ねて生きます。


空の雲の流れとその田んぼへの写りこみだけが動いているような、とても静かで、時間の止ったような絵になりました。

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