しっかり描く13.  線画で得点をあげよう

複雑で込み入った絵は描くのが難しいとお思いでしょうが、トレース水彩画では逆なのです。
なぜなら、トレース水彩画では写真をトレースする線画と、彩色の2つに分かれますが、線画のほうがずっと簡単です。
複雑な絵ほど線画のウエイトが高くなりますが、線画は手間がかかりますが決して難しくはありません。
つまり線画を描き込んだぶんだけ、逆に彩色の行程が楽になり、それだけ失敗なく描けることになります。

今回の課題はけっこう線を描き込みますが、線の強弱を意識して描くといいでしょう。

クリックすれば絵を描くための原寸写真が出ます。
これを素にあなたも絵に挑戦しませんか。


この写真は、丹後半島・伊根の漁村風景です。
家のすぐ前が海で、マイボートを家の中にしまいこんでいるお宅もありました。

瓦や壁板までていねいに描きこみます。
大変とお思いでしょうが、通常の線画は約1時間とすると、プラス20分というところでしょうか。


線画が完成しました。

第一色の黒を塗ることで、モノクロの世界が浮かび上がってきました。
ここまでくれば、ほぼ絵が完成しました。


写真より意識して水面に見えるように工夫しました。
壁の板や瓦を細かく描いたため、古くて美しい日本の民家が表現出来たと思います。


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