しっかり描く9. 明度差で主役を生かす


スケッチ偏8でもいいましたが、絵の主役を生かすことが魅力づくりのポイントですが、明るさ暗さの調子を考慮することで、主役が強調され、生き生きと浮かび上がることができます。

今回の課題での主役は少年ですが、日影の中にいる少年よりも、背景のほうが暗くなっています。
少年をより強調したいため、背景を少年より明るくすることにしました。

クリックすれば絵を描くための原寸写真がでます。
これを素にあなたも絵に挑戦しませんか。


網をもって魚を追いかけることに夢中な少年を
描くことにします。


水面を描くのが難しいのでは?
との質問がよくありますが、とても簡単です。
写真を素直になぞればいいのですから。

まず明暗で描きますが、少年は日影の中にいるのですから、モノクロで強めに描きます。
これは背景との明度差を計る指針ともなります。

背景の暗い部分の明度がこの絵のポイントです。
出来上がりは少年のほうを暗くしたいので、写真より相当明るい色にしました。

ここまで彩色すれば、完成まであと一歩。
以降はぬり絵を塗るように描き進めます。


絵が完成しました。
背景を少年より明るくくしたため、この絵の主役である少年の小魚を追い求め・見つけた感動が感じられる、そんな心象風景的な絵になりました。水面の美しさもその心象をバックアップしています。

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