しっかり描く8. 主役を決めてから描く

スケッチ画は、絵を描く前に必ず決めなければならないことがあります。
絵はドラマと同じです。ドラマには主役と脇役がいるように、絵でも主役・脇役をしっかり決めることが大切です。
そして主役が決まれば、脇役は主役を生かすことに徹することになります。
説得力のある絵は、主役と脇役をしっかり役割分担されています。
逆にいえば、初心者の絵には主役があいまいな絵が多く、それが原因で魅力のない絵になっています。

クリックすれば絵を描くための原寸写真がでます。
これを素にあなたも絵に挑戦しませんか。


千葉・鴨川近郊の田舎の風景です。
曲がりくねった道が印象的でしたので、道を主役で描くことにします。

線画と、明暗での絵が完成しました。
明暗での第一色は濃い藍色としました。

彩色の初期の段階は、細部のディテールを無視して、大まかに塗ります。
この段階でのポイントは、大きな視点からダイナミックに塗ることです。

全面に塗り終えます。
その段階でぐっと絵全体の出来上がりをイメージできますから、ここから細部の彩色へと進みます。

淡彩画の場合は、この段階で完成とすることもできます。

同じ草でも微妙に色合いが違います。
それらを描きわけていきます。


絵が完成しました。
この絵の主役は「道」なので、その存在感を強調するためあえて白くし、道を浮かびあげました。


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