しっかり描く5. 色で気分や雰囲気を表現する


具体的なものを取り去って雰囲気を色で表現する方法もあります。

今回の課題は、まず目に飛び込むのは子供と犬。仲がいいのか悪いのか相互の関係が気になります。
逆にその背景の砂浜と石垣は、絵のテーマとの違和感があります。
背景の無彩色も絵の魅力を阻害する恐れがあります。
そのため背景の具体的なモノは省略し、色彩で絵の雰囲気を表現することとしました。

クリックすれば絵を描くための原寸写真がでます。
これを素にあなたも絵に挑戦しませんか。


人物や動物を描くのが難しいとお思いでしょうが
トレース水彩画で描けば、ずっと簡単に描けます。
なぜなら人物等は正確な形を描く必要があり、
トレース水彩画では、的確にそれに答えられるからです。

線画と第一色の黒色が完了しました。

背景は、暖色系の色、黄色・オレンジ・緑・赤の色を塗り重ねることとしました。
4色を1色づつ乾いたら塗り、乾いたら塗りで重ねていきました。


絵が完成しました。

暖色系の背景とすることにより、子供と犬の温かい友達関係が表現できたと思います。
もし、背景の色合いを寒色系にすれば
一発即発の状態、たとえばワンワンの声か、子供の泣き声が次の瞬間聞こえるような雰囲気を表現できます。

色彩は如実に感情を表現します。

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