しっかり描く3. 写真通りに描かない


トレース水彩画では、写真を素に描きますが、写真を正確になぞることが基本ですが、写真では写っているものを省略する場合や付け足す場合もあります。
通常電柱などは省略することにしていますが、絵の出来上がりを想定して、ゴチャゴチャしたところはシンプルにするための省略を行うことがあります。


クリックすれば絵を描くための原寸写真がでます。
これを素にあなたも絵に挑戦しませんか。


この風景は京都府美山町、京都の上・日本海に近い山の中の古民家です。


手前の電柱?がこの場の雰囲気にそぐわないため、描かないことにし、電柱がないものとして家屋の線画を描きます。

失敗しないためには、トレースする前に鉛筆で事前にあたりをつけたほうがいいでしょう。

この絵の魅力は曲がりくねった柿の枝ですが、実際は複雑すぎるため、絵の見栄えを意識して適当に省略します。

線画が完成しました。
線画のコツは、描いてはまくってチエックし、こまめに付け足していくことにあります。


絵が完成しました。
この絵を魅力的にする重要なポイントは“生活のニオイ”です。
電柱はなくしましたが、洗濯物やバケツその他はそのまま描くことにより、生活感を表現しました。


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