4. 主役から先に描く

生け花をいける場合、メインとなる花から先に決め、次からの花はメインの花とのバランスを計りながら生けていくように、絵も主役となるものから先に描いていきます。
初心者の方は失敗を恐れて、メインとなる部分は後回しにする傾向がありますが、絵はハーモニーです。メインとのバランスを意識して描きましょう。

ここをクリックすれば、拡大された原寸写真がでます。

イタリア・トスカーナを旅した時の風景です。写真には写っていないのですが、赤いポピーが印象的でしたので描き足すことにします。

まずこの絵の主役となる木を描きます。

線画の成功へのポイントは、たえず紙をめくって途中経過をチェックすることにあります。
そのためにしっかり画用紙と写真をとめておく必要があります。

だんだん描き進みます。

遠方の山を弱いタッチで描いて、線画が完成しました。


絵が完成しました。
意図して元の写真と違えたのは、赤いポピーの花を加えたことと、主役の木を強調するために、後ろの山、手前の原っぱを弱く描いたことです。


修正
描き終えた絵を見ていて気づいたのですが、確かあの時ヒバリの声が聞こえた記憶があり、その雰囲気が描ききれていないことに気づき、手を加えました。

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