線画偏2. ひたすら写真を忠実になぞる

絵の基本は自己表現で、描き手のイメージする主観を具現化する作業ですが、行程においては逆に主観を押さえ、愚直に徹することもテクニックのひとつという場合もあります。
線画の段階はまさにその場合が多く、主観を抑えひたすら写真の明暗や色相の輪郭をなぞることに徹したほうがいいケースです。

ここをクリックすれば、拡大された原寸写真が
でます。


わが家で使っている南イタリアのオリープオイルのガラス瓶です。
その写真をブリントアウトして絵の素にしてください。

この絵のポイントは、ガラスの屈折で不定形の明暗や色相がでていますが、その境界をていねいに拾っていくことです。

線画が完成し、その拡大したものです。
ちょっとした明暗や色相の境界をていねいに拾って線にしているのがおわかりだと思います。

絵が完成しました。おしゃれな感じを出すため、一部しか彩色しませんでした。


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