戻る
 
 これがトレース水彩画の全行程です。 

トレース水彩画の全行程です。
この本の最終ページに、ここで登場するラディシュの原寸大写真が添付されていますから、切り取って、いっしょに描きませんか。
もし学校以来絵など描いたことのない絵画初心者の方でも、この描き順に沿っていっしょに描けば、
トレース水彩画なら、自分の才能に驚くかもしれませんよ。



 
   1.写真を撮る

    
   買い物をしていると、かわいいラディシュ
   を見つけたので
   これを描くことにしました。
   太陽の元、写真を撮りました。

 














   
   2.写真を選ぶ 

    最も元気そうな写真を
    選びました。

    ここでのポイントは
    描きたいものを選ぶこと
















   
 みずみずしいラディシュでしょ!  3.写真を決定する 
  

   みずみずしいラディシュでしょ!

   この写真を素に描くことにしました。
   原寸写真が最終ページに掲載されて
   います。 
   それを切り取って、
   あなたもいっしょに描きませんか。














 
   
   3.マスキングテープで固定する

   画用紙は好みによりますが、
   私はつるつるした画用紙を
   使用しています

   画用紙と写真プリントを動かないように
   マスキングテープで固定します。

   マスキングテープは100円ショップから
   買いました。
  
   
     








   
   4.カーボン紙を使用する

    いろいろなカーボン紙を試しましたが
    パイロット・プラスチックカーボンが
    お勧めです。
    ボールペンはゼブラの0.5ミリ赤を
    使っています

   
    







   
   5. カーボン紙を挟み込む

    カーボン紙の裏表を確認してから
    写真と画用紙の間に挟み込みます。
    



















   
   6.線画をトレースする

   正確にトレースすることが大切です。
   正確なトレースとは、
   物体の内側でも外側でもなく
   その輪郭線を描くことをいいます。

   急がないでていねいに描くことが大切です。

















 
 
   
   7.線をチェックする 

   この段階でのポイントは、
   頻繁にめくってみて
   線画を確認することにあります。

   初心者のほとんどの方は筆圧が弱く
   弱々しい線となっています。

   指先が白くなるような強さで描いてください。

















   
   8.線をチェックする ②

   線画のもう一つのポイントは
   線に強弱があることです。

   輪郭やコントラストのあるところは
   強い線で
   そうでないときは、弱い線で描きます















 
   
   9.線画が完成しました 

   この中で特に弱い線で描いたのは
   影の輪郭です。
   絵の完成時には
   極力目立たないことを心がけました。


















   
   10.モノクロで描く

   最初の一色はモノクロで描きます。
   それは漫画家用墨汁を使用します。
   その上に彩色しても、
   決して色がにじまないからです。

   
 


この段階は濃度の微妙な差を
   描き分ける必要があるため
   何度も何度も重ね塗りして、
   調整していきます。





   
   
   
   11.モノクロで描く③

    だんだん絵の出来上がりが
    見えてきました。
    水彩画のポイントは
    絶えず出来上がりをイメージしながら
    描き進むことにあります。

    この段階は、愚直でも
    ていねいにていねいに
    バランスをとりながら
    明度を正確に構築していく
    とても大切な行程です。

    愚直がポイントです。





 
 
 
   12.モノクロの完成 

   色には明度・彩度・色相からなっており
   その最も難しい明度が
   完成しました。

   明度的には赤い実が濃いのですが
   鮮やかな色で彩色したいから
   あえて塗りません。












   
   13.明るい色で彩色する① 


   最初の彩色は、その色味の中での
   明るい色を大胆に塗ることです。
   大胆に塗ることにより
   大きく絵全体をとらえられるからです。
   

   絵具はチューブではなく
   固形絵具を使っています。

   


   
   14.明るい色で彩色する②


   
彩色で失敗しない方法は
   ピンポイントでの見本の色の決定と
   その色に近ずくための色作り。
   試し塗りは必須です。

   試し塗りでなかなかいい色が出ない
   そんな場合は
   最初からやり直すことが賢明です。
   








 
 
   
   
   15.明るい色で彩色する③


    
明るい色での彩色が終了ました。

    この段階までくれば
    彩色の峠は越えたことになります。
    第二色以降はもっと濃い色を
    繊細に塗り重ねていきます。

    透明水彩は、塗った上に
    塗り重ねることで、
    絵の魅力が出るのです。










   
   16.濃い色を繊細に塗る 

    濃い色を見本となる写真をみながら
    ていねいに塗っていきます。

    絵具はたっぷりの水で溶いて
    厚く塗るのがポイントです。

    そして影を塗ります。













   
   17.影を塗る


   ラディシュや地面を問わず、
   影の部分をで塗ります。
   地面の影に色むらや筆のタッチが
   出なく均一に塗るには、
   たっぷりの水に溶いた絵具を
   分厚くぬるのがいいでしょう。

 










   
   18.白色絵具でハイライトを塗る


   
   最後に白色絵具でハイライトを
   厚く塗ります。


   白色絵具はハイライトや修正する場合
   のみに使 い、
   それ以外の混色などに使ってはいけません。











 
   
   19.水貼りする 


    
    水彩の水でゆがんだ画用紙は
    平らにする水貼りを行います

    水貼りの詳細は
    〇ページにの水貼り特集をご覧ください。









   
   
   
   
 
           20.絵が完成しました。 

                ハイライトが効果的ですね。
                しかし、まだまだ作業が続きます。

 
   21
.額装して飾る

   絵は人に見せて初めて完成と言えます。
   額に入れて
   玄関などの人目に付きそうな
   ところに飾ることをお薦めします。
   

   人に絵を見せることは
   上達の方法でもあります。
 
   










   
   22インターネットで発表する

   これからの発表の場は
   インターネットが主流となりそうです。
   私はホームページとブログで
   作品を発表しています。