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トレース水彩画はこれまでの絵の描き方より、ここが優れています。 



 Nさんという方からこんなメールをいただきました。

       “ 風景画は現地で描くのが基本ではないでしょうか。
         風とか、においとか、刻々変わる光とかをを五感で感じながら制作することを
         セザンヌや印象派の画家から学びました。
         私の姿勢は古いのでしょうか ”

以下は私の返答です。

まず絵の基本とありましたが、絵の世界こそ全くの自由の世界、何をやってもいい世界で、そもそも正しい絵の描き方という概念そのものが存在しない世界なのです。

もし絵に規範があるとすれば、あなたが尊敬するセザンヌも、その当時の規範を破り邪道を歩んで人物であり、だからこそ絵の歴史を創る偉業を達成できたのです。
現地に赴き、風や光を感じながら描くのもひとつの方法であり、写真をトレースして描くのもひとつの方法で、どちらが正しいなんてないのです。

とはいうものの、どちらがより上手な絵が描けるか、それが問題なのです。
もし、上手な絵が描きたいと思うなら、トレース水彩画は一歩も二歩も優れています。


優れている点① 初心者でも完璧なデッサンが描けることにあります。

絵を描く上での最大の壁は、デッサンが難しいことは衆目の一致するところですが、トレース水彩画では初心者の方も完璧なデッサンを描くことが出来ます。
それ以外でも上手に、そして簡単に描くためのたくさんの技法があります。


優れてる点② カメラは絵では描けない一瞬や、自由なアングルから情景をとらえることが出来ます。

カメラは一瞬の情景をそれも正確に切り取ることが出来ます。
たとえばあわただしいスケデュールの旅先の風景だけでなく、絶えず動き回る子供やペットの肖像画では、その威力を存分に発揮します。


優れてる点③ いつでもどこでも、描きやすい状態で描くことが出来ます。

私が絵を描くベストの時は、描きたいのを我慢して、我慢しきれずに描くときで、それは心のこもった絵を描くことが出来る時でもあります。
絵は描くときの高揚感がとても大切です。


優れている点④ インターネットを使うことにより、効果的な発表の場にすることが出来ます。

絵はコミュニケーションツールで、描いた絵は人に見せることで初めて完結することになります。
従来では展覧会が発表の場でしたが、インターネットメディアたとえばホームページやブログ、フェースブック、ツイッターを効果的に使えば、圧倒的にコミュニケーションの輪が広がります。


優れている点⑤ プロが隠し続けたのは、隠し続けるほとどの価値ある画法だからです。

私がトレース水彩画を開発したのですが、実はそれ以前からプロの画家だけでなくイラストレーターなどもトレース水彩画と同様な方法で絵を描いていたのです。
しかしそのことを世間が知らないのは、彼らが頑なに秘密にしてきたからです。
その理由は、隠し続けるほどの価値ある画法だったからです。


 
   湘南の七里ヶ浜は、サーフィンのメッカですが、その七里ヶ浜をドライブ中、絵のような情景で遭遇し、すかさずシャッターを押しました。

従来の絵の描き方の、簡易椅子などに座って、やおらスケッチブックを開くやり方では、このような絵を描くことは不可能です。