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どんな写真を撮りどんな写真を選ぶかが、絵の出来栄えを左右します。



トレース水彩画は実物を正確に描き上げる写実画ですから、絵の素となる写真が、絵の出来上がりに直結することになります。
そのための写真の撮り方・選び方には、いくつかのポイントがあります。

ポイント1 「美しい!」とか「素晴らしい!」とか心を動かせる情景に出会ったら、
       ぐっと前に出て、すかさずシャッターを押しましょう。
       その時、被写体の何に心が引かれたのか、しっかり把握はしましょう。

ポイント2 写真は偶然との出会いです。
       いつもカメラをポケットに入れ、積極的にドンドン行動し、まめに写真を撮る。
       写真の数が多ければ、その中にいい写真もあるはずです。デジカメだから、予算の心配もありません。

ポイント3 写真選びのコツは「こんな絵は簡単に描けそう」より
      「こんな絵を描きたい、描いてみたい!」という思いの強さで選びましょう。
      そしてもう一度何に心が引かれたのか、しっかり再確認しましょう。

ポイント4 カメラはポケットに入り、小型デジカメが最適
       それにしても最近のデジカメの性能の良さに驚かされます。

     これが私の愛用のカメラです。

 0′17″ 近くのヨットハーバーに行きました。
ここで写した 写真から絵を描くことにします。
0′42″  ヨットハーバーは俗世間を離れた、海を愛する者のワンダーランドです。
そのワクワク感を表現したいものです。 
0′50″  いろいろなクルーザー 
0′58″  遊ぶ人たち・・・ 
1′01″  夕方だったので、寄港する船で賑わいます。 
1′15″  さっそくパソコンにダウンロードし、その中から1枚を選びます。 
   
 
 
・・・ということでのたくさんの写真からの選抜写真です。あなたはどの1枚を選びますか? 
       
       
       
       
     
       
     
       
       
       
       
       
私はこの写真を選びました。
写真に動きと臨場感があり、クルージングの楽しさや、
ワクワクするものが表現されているからです。
 
   
   

・・・そして完成したのがこの絵です。
 
 
 
写真は全体として濁った色味ですが、
絵では全体を明るくし、逆光の中での光と影を意識しながら描きました。


 
このように写真がそのまま絵になるわけですから、
いい絵はいい写真からと、直結することがお分かりだと思います。