神奈川県の逗子に住んで40年、近隣の鎌倉・葉山・藤沢などは、アウトドア派の私にとって、まさに「わが町」です。
そこは海と山の自然恵まれ、歴史と文化にあふれ、多くの人がここに住まうことを望んでいます。
この町の魅力をいかに絵の中に引きだせるか、その力量を問われる企画に、今立ち向かおうとしている私なのです。 

   TOPへ4    
4444
 
 
 
   
 



 

御用邸を流れる下山川

私は御用邸の近辺が大好きです。
まず海・山・川に恵まれ、それらが実に美しく、心があらわれることです。
そして最も大きいのは、皇室とは同じ町内会ですから、その存在感が影響してか、のんびりとそして豊か、微笑みを絶やさない・・・、
そんなおおらかな人間に変身していく、この地域のその摩訶不思議さが大好きなのです。



 

 

前田川遊歩道の緑のトンネル

湘南に長く住んでいる方も、前田川遊歩道を知らない方が多いようで、ぜひハイキング体験をお薦めします。
国道134号線・前田橋バス停を降り、大楠山方面100mのお国橋下が遊歩道の起点で、ここから2.2キロの沢を登る遊歩道です。
沢は緑に囲まれ、夏の熱さを忘れさせてくれます。



 

 

鎌倉・大町の日本家屋

岩をくりぬいてトンネルのように作られた釈迦の切通しから大町に向かって緑の中を歩くと、この風景に出合います。
普段から見慣れている日本家屋の瓦屋根もよく見ると、とても美しく威厳さえ感じながら描きました。
この風景は以前に描いたのですが、同じ写真で改めて描くと、絵への考え方や表現テクニックの進歩?にわれながら驚かされます。




 

 

由比ヶ浜通りの古いビル

この古いビルの正面に「THE BANK」と表示されており、まさにこのビルは銀行の時代もありました。
その後リノベーションされ、お酒を飲むバーとして評判となりましたが、ごく最近ビルとしての生涯そのものを終えることになりました。
鎌倉には古い建造物をリノベーションされ、トレンディな店に変貌したお店がたくさんあり、そんな店を探すのも一興なのです。



 

 

凪の日の逗子マリーナ

この風景は私の毎朝の散歩コースの定番の風景ですが、この風景を見ながら一休みというところです。
そういえば、一時期クルージングに夢中になった時期もありましたが、なんとなく足が遠のいて、今は外から見るだけになりました。
その理由はよくわかりませんが、歳のせいということが無難な回答のようです。




 

 

和賀江島探検隊

鎌倉湾の端に石ころだらけの小さな島があり、それが和賀江島で、日本で最も古い船着場跡なのです。
若者たちがその島を探検しようと、石ころの中を渡るのですが、何とも心もとなく、「日本の将来は大丈夫かな?」と思ったのです。



 

 
 
今、江ノ電鎌倉高校前駅踏切が熱いのです

普段の江ノ電の踏切の風景に見えますが、こんな場所でウエディング姿のカップルがキスをしているのに驚きますね。
実はこのカップルと周辺の人達のほとんどは、台湾からの観光客なのです。
それは、日本のTV番組が台湾で沸騰し、観光客がそのシーンの感動を再現したいと、押し寄せているらしいのです。
外人観光客ブームは、こんなところにも表れているのです。


 

 

昭和初期の雰囲気の和菓子屋さん

江ノ電の長谷駅から極楽寺への長い坂の途中に、昭和の佇まいのこの店があります。
テレビドラマ「最後から二番目の恋」でこの店が登場するのですが、それを機に一段とお客が増えたようです。



 

 

苔が美しい報国寺

報国寺と言えば、竹林が有名なのですが、私は苔むしたこの階段が大好きです。
とはいえ、絵にするとちょっと寂しいので、マルチーズの「ユキちゃん」に手伝ってもらいました。



 

 

立石からの富士山

心にわだかまりがあるときは、立石駐車場まで車を走らせ、そこから富士山を見ることにしています。
太陽が顔を出す直前の富士は、頂上付近が紅に染まり、使い古された言葉ですが、実に自分がちっぽけに映るのです。
この絵は、これまでの描きなれた彩色とは違う色の世界に挑戦したのですが、なんか不思議な浮世絵みたいになりました。



 

 
春樹ちゃんと浄智寺

春樹ちゃんが1歳の誕生日を迎えたので、緑豊かな浄智寺を背景に絵を描くことになりました。
春樹ちやんもさることながら、お母さんも大喜びのようです。



 

 
凪の日の七里ヶ浜駐車場

いい波があっての七里ヶ浜駐車場ですが、この日は鏡のような海と、おまけにウイークデイで、ガランとしています。
そこに休暇をとってやってきた若い家族、「サーフィンはダメだけど、のんびりするには絶好の機会」と、
まぶしそうに水平線を見つめていました。



 

 

実央ちゃん

実央ちゃんの住む葉山は、海もあるけど山また山に囲まれています。
お父さんは山の中を走るトレイルランニングが趣味で、実央ちゃんはその影響をたっぷり受け、多少男っぽいかもしれませんが、
好奇心が強く、自然や動物が大好き・・・、子供は環境が育てるって、しみじみ感じます。



 

 

七里ヶ浜にいい波が来ている

久々に七里ヶ浜にいい波がきました。
しかしその波は初心者にはちょっと荷が重いようで、2人のサーファーはひたすら海を見つめるだけのようでした。




 

 

七里ヶ浜駐車場の楽しい車

サーフィンのメッカ七里ヶ浜駐車場に、ワッペンで飾りつけた車と、そしてワンちゃんがいました。
しかしそのワンちゃんのアイコンタクトからのひと言は、「男のロマンはペットの迷惑!」とグチっているように推察されました。



 

 
  りたちゃんの運動会

りたちゃんは幼稚園児です。
幼稚園の運動会に参加したお父さんは
自分の子供の成長に驚きました。
目頭を熱くして写した写真を素に描きましたが、お父さんのその感動を表現できたでしょうか。



















 
 

 

扇ガ谷周辺の古い隧道

鎌倉の現在の人口は17万人ですが、旧市街は6万人に対し鎌倉時代は10万人とのことで、今よりかなり多かったようです。
鎌倉は山に囲まれた地形ですが、数多く隧道を作り、今以上に密度の高い居住空間を作っていたと推測されます。


 
 

鎌倉・和賀江島近くで磯遊び

5月ともなれば、ちょっと冷たい水が心地よくなる「水ぬるむ頃」となります。
和賀江島は日本最古の船着場ですが、今ではひたすら石ころだらけで、その石の間にたくさんの海中生物が潜んでいます。


 
 

 

古都のデープな魅力を求める外人観光客

鎌倉を歩けば、数年前より明らかに外人観光客が増えたことに気づきます。
それも観光コースをぞろぞろ歩くツアー客だけでなく、
古都鎌倉の魅力を求めて、観光スポットから離れた住宅地などを散策する外人が、目立つようになりました。



 
 

 

緑の中の無為庵

鎌倉の旧華頂宮邸は西洋建築ですが、その敷地内に純和風の茶室があり、それが「無為庵」です。
この風景をそのまま描けば、ちょっと物足りない気がしたので、猫の「ユキちゃん」にお手伝いしてもらうことにしました。
これを本当の“猫の手を借りる”と言います、なんちゃって。



 

 

湘南国際村に咲いたノウゼンカズラの花

湘南国際村は山を開墾し、最先端の研究機関や企業の研修場を集めた真新しい村で、現在も拡大中です。
丸い給水塔の後ろとなるこの地は、開墾途上のためか手つかずの荒れ地で、そんな中に赤い花が咲いていました。
何年後にはこの木も切り取られ、こぎれいで人工的な街に変貌するのでしょうね。
 



 

 

成就院のあじさい

鎌倉と言えばあじさい あじさいと言えば成就院 ということで成就院のあじさいを描きました。
ところが絵を描いた後、今年成就院は絵にあるこの有名なコースを閉鎖するとのことを聞きました。
しかしがっかりしてはいけません。あじさいは鎌倉のいたるところで咲き、それはそれは鎌倉ならではの美しさなのです。
 



 

 
 






















光明寺と保育園児

光明寺に保育園が隣接されており、散歩の途中で子供たちの遊びを見学することを楽しみにしています。

今日は近くまで遠足のようで、
私も散歩コースを変更して、園児たちと一緒についていくことにしました。

 


 

 

腰越付近を疾走する江ノ電

鎌倉を始発とした江ノ電は、鎌倉の街中を脱し、ようやく海を見ながら走ることになります。
七里ヶ浜駅、鎌倉高校前駅は海に面した駅で、この絵は鎌倉高校前駅から次の腰越駅に向かう風景を描いたものですが、
ここで海にさよならし、藤沢の街中を走ることになります。




 
 

 

小坪トンネルから見る鎌倉の街

鎌倉は山と海に囲まれた天然の要塞都市と言われていますが、そこに風穴を開けたそのひとつが小坪トンネルです。
この道は毎日の散歩コースですが、暗いトンネルを抜けると、光り輝く街が見え、
もう少し歩くと、海とその向こうに、もっと光り輝く富士山が見えるのです。
 



 

 

贅沢すぎる真名瀬バス停

バス停は日本全国各地に数々ありますが、この「真名瀬バス停」ほど贅沢なバス停はないのです。
バス停のすぐ横は漁港で活気に満ちており、その後ろには相模湾越しに富士山や裕次郎灯台が見えるのです。
そして目の前を女子高生が自転車に乗って、颯爽と風を切って通り過ぎ、前後左右360度見ごたえがあるのです。



 
 

 

緑の中の大仏さん

大仏さんをそのまま描けば、絵ハガキのようなありふれた絵になるため、あえて木の葉超えに見える大仏さんとしました。
この絵を観た友人は、「この寺は拝観料が必要なので、その分を節約するため、塀越し木越しにただ見している絵ですね~」と
鋭く指摘しました。



 
 

 
円覚寺山門を仰ぎ見る観光客

鎌倉にくる観光客が、ハイキングスタイルといいますか、リュックを背負った方が多いようです。
それは観光名所が鎌倉を取り囲む山間にあり、四季を楽しみながらの散策こそ鎌倉を堪能できるからです。
つまり観光・健康・信仰の3つを、いっぺんに楽しめる観光地ということになるわけです。



 

 

雪ノ下で出会った老夫婦

鎌倉の高齢者は元気でおしゃれな人が多いようです。
雪ノ下で出会ったこのご老人は、白いひげがとてもよく似合い、若いワンちゃんは元気過ぎて引っ張られるのを警戒して、
夫婦2人で2本のリードで制御するなんて、考えたものですね。



 
 

 

初夏の鎌倉・二階堂

鎌倉の魅力は、神社仏閣だけでなく、街並みの美しさにあると思っています。
巨木と目に染みる緑、伝統を守った家のつくり、塵ひとつなく掃除の行き届いた道路・・・、
自然と人の営みの絶妙な調和が、この町を訪ねてきた人を魅了するのです。



 
 

 
 
海岸で出会った瞳の美しい子供

私は見た目と違って相当気弱で、見知らぬ人のスナップ写真をお願いするなんて、そんな勇気はありませんでした。
しかしこの瞳の美しい子供と出会ったとき、お母さんに写真を撮ることをお願いする勇気が湧いてきました。
すると「どうぞ」の返事。ついでとばかり、その写真を素に絵を描くことをお願いすると、「どうぞどうぞ」の返事でした。
もっと勇気を出せば、まだまだいい絵が描けるかもしれません。





  まなみさん

まなみさんは鎌倉で話題のレストラン「ライステラス」の
スタッフです。
この絵は私の出版「誰でもたちまち絵がうまくなる
トレース水彩画入門」に登場する子になりました。
 



 


 
 

上山口・棚田の春

葉山の海岸から車で20分、湘南にも素晴らしい棚田が広がっているのです。
棚田のわきに蕎麦屋さんがあり、棚田の季節感を感じながらの蕎麦の味は格別なのです。
 



 
 

鎌倉・祠のある風景

鎌倉といっても、観光地から程遠い古い住宅街に、忘れ去られたようにひっそりと小さな祠がありました。
そこを訪れたのは、外人の観光客のようで、感慨深げにこの祠を写真に収めていました。
ずいぶん外人観光客が増えましたが、それもお決まりの名所旧蹟を回る観光から、よりディープに踏み込んだ外人が増えたような気がします。

 
 

 

釣り船・椿丸とメジカキントキ


わが町は相模湾に面しており、そこを仕事場とする釣り船・椿丸の船長によると、この海は豊饒の海そのものだそうです。
この魚はメジカキントキで、魚屋さんにはほとんどならばないものの、味は絶品とのことです。
また最近20~40㎏のキハダマグロが釣れ、家族のみならず、親せき縁者、隣近所、友人知人におすそ分けしても、まだ余るそうです。

 


 
 

鎌倉銘菓店前でのハイポーズ


絵の後ろの看板には、何とかサブレーとありますが、何とかとは漢字一文字ですが、みなさんはその漢字がお分かりですね?
このネーミングはお菓子の「鳩サブレー」で、鎌倉を訪れた方はたいがいこのお菓子をお土産とするため、全国規模の知名度があるようです。
その証拠に、鎌倉観光に来たこの女性たちも、この店を観光スポットとして、記念写真に収めるのですから。


 


 
 

鶴岡八幡宮 源平池の蓮


源平池を望みながら、蓮の花を愛でることもさることながら、いろいろな動物たちを観察することを楽しみにしています。
鯉、水鳥、そして亀・・・、ここは神聖な場所なのか、人を恐れないといいますかとても人なつっこく、先を争って餌を食べるのが面白く、
亀などは、スプーンにのせた餌を、そのまま食べるそのしぐさが、なんともかわいいのです。

 


 
 

材木座海岸 裸足の少女たち 

海の魅力を体感する方法として、裸足になって打ち寄せる波に足をさらすことで、何とも言えない心地よさが得られます。
箸が転がっても笑う年頃の3人娘、水の冷たさに歓声を上げ、そのあとうっとりしていました。

 


 
 
葉山公園からの富士山 

わが町の自慢は、何といっても富士山を見ることができることです。
この絵の風景は、葉山公園の松林を通して見た富士山ですが、日没から15分後が経ち、周りが茜色に染まり始めました。
それから夕闇が迫るのを飽きずに見ていると、なんか大きな人間になったような気分になれるのです。