合成とその描き方の基本形@


近くの公園で出会った少年です。
この少年は私の子供時代と対極にある「都会ッ子」に映ったので、その雰囲気を表現した肖像画を描くことにしました。
そこで選んだのが横浜中華街です。
この風景を見ればおわかりのように、都会は都会でもゴチャゴチャして異国情緒に溢れた都会を背景としました。
まず少年の方の写真を切り抜きます。
その写真を背景となる写真の上に載せ、絵の構図として位置を決めていきます。
不自然な合成とならないようにするには、2枚の写真のカメラ位置を意識することが大切です。

2枚の写真をテープで固定させ、2枚重ねとなっていますが、絵を描く大きさの1枚にします。私はスキャナーを使って処理しますが、カラーコピーでもけっこうです。
1枚にする理由は、トレースするとき2枚重ねでは鮮明にトレースできないからです。


合成で描く場合のポイントは、2枚それぞれにしっかり強弱をつけることです。
この絵は肖像画ですから、人物は強く、背景を弱く描くことにします。下は線画の拡大ですが、彩色でも同じです。







絵が完成しました。
背景に中華街の異国情緒を表現することにより、少年を取り巻く不思議な世界観が表現できたと思いませんか。



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